書 名 : 発破音
副書名 : 
著者名 : 結城 良一
出版 : 
出版地 : 福島県いわき市
出版年月 : 1971.12
価 格 : 非売品
ページ数 : 67p
大きさ : 19cm
抄 録 : 落盤(巻頭の一句)
 「夜勤前ひとりの炭火埋めをり」
: 発破音(巻末の一句)
 「瞑ればずり場火を吐く野分星」  
  :「あとがき」
 八十八年の歴史と伝統を誇った、常磐炭礦もエネルギー革命の波に打ちのめされて、閉山という最悪の事態に陥ってしまった。
 親子二代、炭礦に働いてきた吾々にとって、そのショックは、非常に大きく計り知れないものがある。 句集「発破音」は 炭礦に働いてきた私の青春の一ページでもあり、限りない坑夫像へのペーソスでもある。
「河」に発表した十二年間の作品より、二百五十句を自選したものの、振返ってみると歯痒い思い出ある。
 長い間、ご指導戴いた、河主宰角川源義先生、地元の山下卒賓子、豊田君仙子、安達真弓氏はじめ、先輩各位に、心よりお礼申し上げます。
 最後に、若くして炭礦災害にて亡くなられた友人各位のご冥福を祈って止みません。
言 語 : 日本語
所蔵者 :結城良一 ℡ 0246-43-2940
内 容 :落盤     昭和三十四年 昭和三十七年  
  :石鹸玉    昭和三十七年 昭和四十一年
  :坑衣     昭和四十一年 昭和四十四年
  :発破音    昭和四十四年 昭和四十六年
備 考 :略歴(昭和46年現在)
昭和十年いわき市内郷に生る
昭和二十九年県立磐城高校卒業
昭和三十九年早大理工学部入学
現在(昭和46年)常磐西部炭礦勤務
  :俳歴(昭和46年現在)
昭和三十四年「河」入会
浜通り俳句連盟会員