書 名 : いわき市史 別巻 常磐炭田史
副書名 : 
発行 : いわき市
出版 : (財)いわき市教育文化事業団
編集 : いわき市史編さん委員会
監修 : 前福島大学学長 山田舜
  : 東京大学名誉教授 伊木正二
出版年月 : 1989.8
価 格 : 9,000円
ページ数 : 965p
大きさ : 23cm
抄 録 : 「序文 山田 舜」
 本書は、いわき市史別巻常磐炭田史である。この書は、はじめ、今はなき庄司吉之助博士の構想になるものである。しかし庄司博士は残念にも中道にして世を去られた。惜しみてもあまりあることである。はじめに、心からご逝去をお悼み申し上げたいと思う。
 常磐炭田の歴史は、近代いわきの発展と尤も深い関係を有している。この炭田がなければ現在のいわき市はないと言っても過言ではないであろう。このため、この炭田史は、多面的な関連の中で論述さえwざるをえなかった。国際情勢、日本国内の政治的・経済的状況、諸炭鉱の経営・技術の発展、さらに、労働運動など、その複雑さ、多面性はおどろく程である。それは、いわき市のみならず、日本と世界の近現代史そのものと言って酔うであろう。 (以下略)
: 「序文 伊木 正二」
 常磐炭田では嘉永四年(1851)頃初めて石炭が採掘され、昭和五十一年(1976)常磐炭砿西部砿業所の坑内堀を止め、六十年(1985)同社中郷炭鉱の露天掘を中止し、同炭田の全炭鉱が閉山しました。約一三五年にわたって石炭産業を中心にして栄えたいわき市が、常磐炭田の歴史をここにまとめて常磐炭田史を編さんされたことは誠に意義深いものがあります。
 常磐炭田は北は福島県双葉郡から南は茨城県日立市川尻町までの南北に長い炭田で、いわき市、北茨城市、高萩市等は何れも石炭産業を基盤にして発展した市街地であります。しかも石炭は鉱業の基幹産業であり、戦争中は乱掘されて荒廃し、戦後は復興のために増産を強要されたりしましたが、石油の需給が緩和されるや石炭の需要は急激に減り、かって最盛期(昭和二十八年)に一三〇を数えた常磐炭田の炭鉱は今や完全に姿を消してしまいました。
 この常磐炭田史は、昭和五十四年七月、故越田和文雄氏(元東部炭鉱技術会委員長、頭部石炭協会勤務)の提案によって企画されたものであります。 (以下略)
言 語 : 日本語
所 蔵 :茨城県立図書館
内容 : カラー図版 8頁・口絵図版 24頁・
本文 871頁・文献目録 555件・
年表 65頁・執筆者紹介・資料提供者・
協力者名簿
備考 : 残部数があるそうです。
  いわき市教育文化事業団 事務局
(いわき市考古資料館内)までご参照ください。
  TEL : 0246-43-0391