炭田関係新書紹介

 1.角川文庫「燃えたぎる石」植松三十里(みどり)作 貧しい開拓農民の家に生まれ、幕府に巨木を納入するまでになったいわきの材木商・片寄平蔵(かたよせ へいぞう)は、アヘン戦争の現実に衝撃を受ける。アジアが欧米列強の植民地として狙われていること、清国に勝利したイギリスは小国ながら産業革命を成し遂げ、目覚しい進歩を遂げていること、やがて西洋の先端技術を支えているのが石炭であることを知った平蔵は、国産の石炭を求めて炭鉱開発に情熱を注ぐ。歴史小説界の気鋭が日本人の底力に迫る長編。(文庫の裏表紙より転記)定価667円(税別)
 2.「フクシマ」論 原子力ムラは何故生まれたのか 開沼 博作
作者は福島県いわき市生まれ 地元フクシマが能動的に原発を抱擁した歴史について炭鉱の歴史を一部織り交ぜて記述しております。青士社 2,310円