いわき民報「第20回報徳出版文化賞(福島県報徳社主催)」
12月7日の「いわき民報」に第20回報徳出版文化賞(福島県報徳社主催)に常磐炭田関連の作品が表彰を受けた事が紹介されております。優秀賞に「地底の夜明け-常磐炭田鉱夫組合血戦実録」(高原浅市著)、「句集 弥勒沢」(結城良一著)の2作が選ばれました。先ず「地底の夜明け」は常磐炭田地帯に発生した、労働運動黎明期のノンフィクション。当時組合員として活動した著者が組合報に連載したものを、「後世に残したい」と常磐炭砿で労働組合の書記長を務めていた菅野勝雄さんらが世に送り出した。
「弥勒沢」は常磐炭砿に勤めた著者が自身の坑内現場経験から紡いだ作品を集めた2冊目の句集です。第一作の「発破音」から33年目。俳句に取り組んで50年目である今年発行されました。
同文化賞は昭和60年、いわきにおける出版文化の向上を目指して創設されたもので、地方出版物の顕彰と出版文化の醸成に一応の成果を見たとして、今回で終了するそうです。