福島民報「戦後のあゆみ」、日々の新聞「句を詠み、ありし日の炭砿を思う」

2005年1月1日の「福島民報」に戦後のあゆみとして昭和20、30年代の常磐炭田隆盛期から昭和40年代の斜陽期にいたるまでを一山一家の精神により乗り切ってきたことを、元常磐炭砿労組書記長 菅野 勝雄氏が坑内写真と共に紹介してあります。菅野氏は「常磐ハワイアンセンター(現スパリゾートハワイアンズ)をオープンさせ離職者を引き止められたのも労使協調の一山一家の精神があったからこそ」とむすばれています。
2004年12月15日の「日々の新聞」に、[句を詠み、ありし日の炭砿を思う]と題し結城良一氏が紹介されました。氏は2004年二冊目の句集「弥勒沢」を出版しました。最初の句集「発破音」から三十三年ぶり。そのほとんどが炭砿を詠んでいる「発破音」に比べ、「弥勒沢」は炭砿を題材にした句が昭和五十一年の常磐炭砿西部砿業所閉山を境にめっきり減りました。それでも時折、ボタ山を読み、ありし日の炭砿に思いをはせる。「俳句は百人百様でいい。心の感動、新しい試みがないといけない。これからも詩的模索を続けていきたい。」と結城氏は語る。とむすばれています。