赤石澤吉雄歌集 ゆづり葉

書 名 :ゆづり葉
副書名 : 
著者名 :赤石澤 吉雄
出版 :生活社 
出版地
出版年月 :1982,6
価 格 :2000円
ページ数 :257p
大きさ :19cm
抄 録 : 渡り坑夫(巻頭の一首)
 「父と母渡り坑夫にて住みたりし勿来の炭礦に  生れにき吾は」
: 五十年祭(巻末の一首)
 「文芸の域には遠き歌のまま坑夫二代の記録を 残す」
: 後記 
「生まれながらの炭坑夫」
この言葉は、常磐炭田が亡び去った現在では、死語の如く忘られつつあるが、そう呼ばれながら炭礦で一生を過ごした私にとって、その言葉が、無性にもの悲しくなつかしい。
 本集は、そうした炭礦ぐらしを父の代から受け継ぎ、一つの長屋を変る事なく、約半世紀を暮して来た一人の生活記録であるが、歌集と云ふよりは、むしろ三十一文字の形態で綴った日誌に外ならぬ貧しい集である。
 私は小学校の高等科時代に、授業料が納められず、先生になきながら云ひ訳をした記憶がある。炭坑夫の父は、餅搗きの晩に糖尿病で倒れ、それ以来、四年越しの闘病生活であった。そうした家庭の事情から長男の私は、小学校を卒業すると炭礦で働いたが、なんとも体の小さい少年だった。(中略)
 その頃から私は百人一首を覚え、それがきっかけで、戦後、和歌の手ほどきを戴く先生に恵まれた。
 当時、常磐炭礦湯本病院に眼科医として赴任されて来た岡和一先生がその人である。(中略)
 炭礦生活を知らぬ孫達の世代へ語り継ぐのが私の義務ではなかろうかと、最近になってその事が痛切に感じられ(以下略)
言 語 : 日本語
所 蔵 :結城良一 п@0246-43-2940 
内 容 :渡り坑夫 父病む 少年坑夫 坑爆遺体     四華の花 崖の岩藤 浮草 出征 インフレ 硝煙 ズリ山(1) かびの花 紙芝居 庭つつじ      長屋小情 山鳴り 沃野奨励賞 季節坑夫 松葉杖禁煙 にごり酒 天職 河野先生 冬の陽 亡父 歌舞伎座 配転 真如の月 清貧 季節の花    カッペ採炭 秋海棠の花 選炭婦 珪肺病 山茶花発破の孔 蛍日 長女出産 新幹線 学歴 赤旗 夏の地底 映画「常磐炭礦」 山の洞門 救援隊 前進座公演 金盃の酒 坑の白菊 炭礦節 初孫蛍草 閉山前後(1) 閉山闘争 閉山前後(2)  テレビ出演 惜別 閉山式 職業訓練校 離山  盂蘭盆 準優勝 墓石建立 ソフトボール      青葉区二十四号 炭礦歳時記 母逝く ズリ山(2)じゃんがら念仏 長屋解体 支柱斧 興亡史    植松寿樹先生 再会 長屋回想 大越新社長 常磐炭田戦後坑夫らの歌 クラス会 五十年
備 考

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