炭砿(やま)の思い出


書 名 : 炭砿(やま)の思い出
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副書名 : 
発行者 :旧西部炭砿採炭課職制会 代表 佐久間宏殷
: 
発行 :福島県いわき市
編集 :結城良一 小針重徳 藤林雄一 服部勝
出版年月 :2003(平成15)年11月30日
価 格 : ー
ページ数 :60p
大きさ :26cm
抄 録    「発刊のことば」より
 私達会員は、本州最後のヤマ昭和四十六年五月西部炭砿発足時より昭和五十一年十月常磐炭砿叶シ部砿業所閉山の期間に、採炭課職制に所属した人達です。
今回、発刊の主旨として、第一線現場にて悪条件下全力を盡くした皆さんの思いを、少しでも印象が強く、手の動きがあるうちに、ヤマに生きた「あかし」を綴り、心の糧にと、お願いしました。
 投稿し安堵したという方も居りましたが、閉山二十七年たち身体の不調により、又危険な目に遭い、思い出したくないとの、断り状もありました。然し上司二名、会員十九名の夫々の貴重な作品、寄稿がありました。
 大半の方は、在職中日報は書いたが文章を書いた事のない人達であります。編集委員も初めての経験です。満足な成果はあげられませんでしたが、ただ炭砿の思いは夫々人一倍のものです。以上により意とするところを汲みとっていただき発刊の運びにしました。
 会員皆さまの健康祈願、疎遠解消、心の財産となることを期し、発刊の言葉と致します。
                   佐久間 宏殷
言 語 :日本語
内 容 :発刊のことば 佐久間宏殷    
:寄稿「閉山ー温泉を絶やすまいと灼熱の中で戦   った人々の記録」 小林眞一
:寄稿 私にとっての炭砿 鞍田東
:西部炭砿概譜
:西部砿業所退山式より
:作品 書 園部和夫
:作品 書・水墨 中田孝
:守り抜いた「いわき湯本温泉」 佐久間宏殷
:西部への道 高木晋一
:黒ダイヤと過ごした私の(恵まれた)人生 熱田清
:回顧しながら 及川義一郎
:第一日目の出来事 徳山弘
:常磐炭砿の思い出 高橋英三郎
:思い出の西部炭砿 藤林雄一
:悩まされた「自然発火」 佐久間宏殷
:石炭とのふれあい 阿部敏雄
:私の半世紀 永山茂
:保安大学 石嶋一二
:炭砿在職中の思い出 佐伯勇
:入社から閉山まで 村田一二
:炭砿閉山 安斎孝道
:炭砿の思い出 小針重徳
:坑夫の歌 結城良一
:炭砿の思い出 服部勝
:炭砿余禄 佐久間宏殷
:私と炭砿 鈴木茂富
:スナップ「集い」
:会員名簿
所 蔵 :東部石炭懇話会
備 考 :寄せられた「感想文」より 
中田信夫(磐城砿業所  閉山時の砿務部次長、のち常磐興産且謦役)
 読み終わって多くの皆様が災害事故の思い出を語っておられるのが目立った。危険と背中合せで働いた人達にとってはその体験が今尚強く思い出として残っているのは当然と思う。
 又それにも拘わらず殆んどの人が明るいプラスイメージで思い出を綴られていて、そこには悲しみや嘆きと云ったマイナスイメージは全くと言えるほ位感じられない。(中略)
 それならばお前はどんなマイナスイメージを持っているのかと聞かれれば
 事故で亡くなった職場の方の御通夜の晩に遺族から「どうして、なんで」と詰問された時の氷の上に座っている思い。思えば何人の方が事故で亡くなられたか。(中略)
 然し今だからこそ昔を振り返ってプラスだマイナスだと言えるのであって、戦後の復興期の渦中にあった私達は仕事、仕事で余計なことを考える余裕もなかったのが実際だったかもしれない。これがこの文集から聞こえて来る皆様の本当の声と受取るべきであらう。(以下略) 
吉田静江(いわき自分史の会・会長、元湯本第二小学校教諭)
(前略)冊子、ありがとうございました。
 全作品に流れる技巧を超えた真実の強み、読み進むうちに「文体」とか「文の構成」とかなどと論じ合っている私たちの文章が色褪せて感じられました。
 常に生と死の狭間に置かれた職場。「思い出したくない」と寄稿を拒否された人もいたとのこと。その人達の気持ちが判るような気がします。
 淡々と書かれた文章にさえ、流した汗や、怺えた涙が読み手に伝わってきます。
 いわきコミュニテー放送「シ−ウエーブ」で「いわき人物風土記」のこまを担当しています。炭砿関係では これまで
「社会運動家・山代吉宗」「入山炭砿創設者・白井遠平」「初の地元出身社長・大越新」「常磐炭田史を生きた加納一族・作次郎から邦武まで」
を扱いました。
 放送の前に、送って頂いた冊子に盛られている息づまるような生々しい資料に接していたら、放送内容はもっと違ったものになっていたかも知れません。
 編集委員の皆さん、おつかれさまでした。
 バラエティーに富んだ作品群、名簿や集合写真を加えた細やかな心づかいがにじんだ構成。表紙の題字がいい。カットもいい。色もいい。品格のある冊子です。
 これだけのものにまとめた皆さんの苦労が身につまされます。 
  いわきばかりか、日本の一時代を担った石炭産業です。常磐炭田の歴史は 即 いわきの歴史です。意義のある活動に改めて拍手を送ります。
 皆さんの活動は、殉職なさった方や すでに鬼籍に入られたお仲間たちへの何よりの鎮魂譜でもあることでしょう。(以下略)
コピーについて :八幡印刷所のご好意で CDに落として戴きました
実費(コピー代・送料)をご負担いただければ コピーし、お送り致します(ホームページ管理者 鞍田)  

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