常磐炭砿駅伝部の戦歴

茨城陸上競技協会『陸上茨城50年史(1988)』より
「昭和23年には食糧事情も好転・・・スポーツに対する関心が高まってきた。県内には、中小炭鉱を含め24炭鉱あった。取敢えず炭鉱間の交流を深めながら従業員の体力増進を目的として、常磐、重内山口、櫛形炭鉱の4社で、労務担当者会議を開き、協議を重ねた結果、昭和24年5月茨城炭田体育連盟(茨炭)が結成された。・・・幸い、常磐炭鉱には、社内運動会用の粗末なグラウンドがあったので、これを使用して各種競技を開催した。(中略)
年と共にスポーツは盛んになり、・・・・昭和26年茨城炭田体育連盟の解散に踏み切った。そのため、常磐炭鉱は、すべての大会に単独で参加する方針が確立された。(中略)
陸上部は長距離専門として駅伝部と改め、茨城県内駅伝全制覇を目標に、全山一丸となって全力を挙げることになった。そこで、選手層の充実策として、管理職を含めた社内職場対抗駅伝競走を実施、素質のあるものを選抜、育成すると共に、年次計画に基き、昭和26年から中・長距離選手の高卒者を採用。一方、近隣炭鉱櫛形鉱から沢田豊選手を受け入れた。選手に対しては、栄養費の補給、勤務時間短縮による毎日の合同練習、強化合宿等を重ねた結果、実力はめきめき向上し、昭和30年には所期の目的を達することができた。
引続き、福島県いわき市に在った、常磐磐城砿業所陸上部から、長野松男君ほか数名を移籍したことによって更に充実し、駅伝部が名実共に黄金時代を迎えることになった。 
青森ー東京間都道府県対抗駅伝では、毎年6人から7人が選抜され県チームに貢献することが出来た。
チーム単独としては、全国実業団、関東実業団、十和田八幡平全国大会駅伝競走に参加、優勝を含め輝かしい成績を挙げることが出来た。
また、昭和37年10月の国民体育大会(岡山)では、社会体育優良事業所として、文部大臣賞を受賞した・・・
               各種陸上競技記録の沿革 『北茨城市体協40周年記念誌(1998)』による
大会名 結果
昭和33年 3月 第7回全国実業団駅伝(東京ー小田原) 優勝常磐炭砿A 2位常磐炭砿B
8月 第11回十和田ー八幡平駅伝全国大会 優勝常磐炭砿A 11位常磐炭砿B
11月 第8回青森ー東京間駅伝 優勝茨城県(澤田、遠藤、安部、中根、安部実、及川、鈴木富)
11月 全国青年陸上競技(東京) (10,000m)遠藤武久出場
11月 第10回関東実業団駅伝(東京ー鎌倉) 優勝常磐炭砿
12月 第13回三浜駅伝(那珂湊) 優勝常磐炭砿A 
12月 第10回土浦ー筑波往復駅伝 優勝常磐炭砿A 
34年 2月 別府10マイルレース 沢田(50分27秒)県公認新記録
3月 第8回全国実業団駅伝(東京−日光) 3位常磐炭砿
8月 第12回十和田ー八幡平駅伝全国大会 優勝常磐炭砿
8月 第2回北海タイムマラソン(札幌) 2位安部実 10位沢田満
9月 関東八都県対抗陸上競技(甲府) 1,500m飯田隆男 10,000m遠藤武久 5,000m沢田満
10月 第14回国民体育大会(東京) 優勝 沢田満(20km)
11月 第9回青森ー東京間駅伝 優勝茨城県(安部、駒場、赤津、沢田、安部実、及川)
11月 第11回関東実業団駅伝(東京ー鎌倉) 優勝常磐炭砿
35年 2月 第13回県民体育大会冬季駅伝      (土浦ー水戸) 2位 北茨城市A(青年)            2位常磐炭砿(一般)
3月 第9回全国実業団駅伝(東京−日光) 4位常磐炭砿
8月 第13回十和田ー八幡平駅伝全国大会 3位常磐炭砿
11月 第10回青森ー東京間駅伝 2位茨城県(沢田、遠藤、安部、長野、氏家、遠藤芳、赤津)
11月 第12回関東実業団駅伝(東京ー鎌倉) 5位常磐炭砿
36年 1月 第10回全国実業団駅伝(東京−日光) 優勝常磐炭砿
3月 第9回読売全国マラソン(宇都宮) 2位長野松男
5月 第1回全日本競歩大会(20km)青森 優勝遠藤芳樹
10月 第16回国民体育大会(秋田) 優勝遠藤芳樹(競歩) 沢田満(10,000m)
11月 オリンピック候補挑戦競歩 遠藤芳樹 県新記録
11月 第11回青森ー東京間駅伝 優勝茨城県(沢田、遠藤、渡部、長野、及川、赤津、伊藤、小沼)
11月 第13回関東実業団駅伝(東京ー鎌倉) 3位常磐炭砿
37年 1月 福島県浜通り駅伝(原ノ町ー平) 優勝常磐炭砿
8月 第15回十和田ー八幡平駅伝全国大会 優勝常磐炭砿
10月 第17回国民体育大会(岡山) 遠藤芳樹(20km競歩)
11月 第12回青森ー東京間駅伝 優勝茨城県(沢田、遠藤、畠中、及川、赤津、伊藤、長野)
38年 3月 第12回全国実業団駅伝(東京−日光) 4位常磐炭砿
8月 第16回十和田ー八幡平駅伝全国大会 優勝常磐炭砿
11月 第13回青森ー東京間駅伝 優勝茨城県(沢田、遠藤、畠中、長野、赤津、伊藤)
11月 全国青年大会陸上競技(東京) 3位宮沢春雄(1,500m)
11月 第15回関東実業団駅伝(日立ー水戸) 7位常磐炭砿
39年 3月 第13回全国実業団駅伝(東京−日光) 6位常磐炭砿
8月 第17回十和田ー八幡平駅伝全国大会 7位常磐炭砿A 16位常磐炭砿B
11月 第14回青森ー東京間駅伝 3位茨城県(沢田、畠中、増子、福田、長野、阿久津)
11月 第16回関東実業団駅伝(日立−水戸) 常磐炭砿出場
40年 3月 第14回全国実業団駅伝(東京−日光) 10位常磐炭砿
8月 第18回十和田ー八幡平駅伝全国大会 優勝常磐炭砿
11月 第15回青森ー東京間駅伝 3位茨城県(沢田、宍戸、長野、伊藤、阿久津)
11月 第17回関東実業団駅伝(日立−勿来) 常磐炭砿出場
41年 3月 第14回全国実業団駅伝(東京−日光) 5位常磐炭砿
8月 第19回十和田ー八幡平駅伝全国大会 5位常磐炭砿
11月 第16回青森ー東京間駅伝 4位茨城県(沢田、宍戸、阿久津、長野、伊藤、遠藤、小沼、浦川)
11月 第18回関東実業団駅伝(日立−勿来) 10位常磐炭砿
42年 11月 第17回青森ー東京間駅伝 8位茨城県(沢田、長野、渡部)
43年 11月 第18回青森ー東京間駅伝 4位茨城県(宍戸、中村)
44年 11月 第19回青森ー東京間駅伝 4位茨城県(宍戸、塚田、中村、緑川)
45年 9月 アジア大会派遣選手選考 7位宍戸英顕
11月 第20回青森ー東京間駅伝 7位茨城県(宍戸、緑川)

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